人間誰しも長生きしたいものですが、病気や事故で突然旅立ってしまうことも少なくありません。私の父もそうでした。
根っからのスポーツマンで70歳を超えてもかくしゃくとし、周りから「100歳まで元気かも」と言われていたにもかかわらず、年始の席で胸の不調を訴え、搬送された病院であっという間に亡くなってしまったのです。
茫然自失状態の私たち遺族は葬祭業者の言うがまま、式に参加した、というのが実感です。
請求書をみつめながら「もっと故人にあった葬儀をあげてやれたかもしれない……」と後悔することしきり。同じような経験をお持ちの方は多いと思います。
日本の歴史上、最も人口の多い団塊世代(私もそうです)が老後を迎える時代がやってきます。親だけでなく自分たちも含めた人生のラストステージをどう迎えるかは、高齢化社会の大きな課題となっていくでしょう。
死を忌まわしいものとして避けることなく、本人も周囲も幸せな思い出として残せるようにあらかじめ考えておくことは私たちに課せられた使命といえます。そして、そこでは「事前相談」が非常に大きな意味を持つのです。
葬祭業者との事前相談では細かな打ち合わせをします。葬祭場や飾りの希望、返礼品や料理、BGMに至るまで、ご本人が健在なうちに希望を伝えておきます。
もちろん予算の希望もはっきりと主張します。あらかじめ決めておくことで、もしもの際でも決して慌てることなく、希望どおりの葬儀をあげることができるわけです。